あべゆ

俳優 亀岡拓次のあべゆのレビュー・感想・評価

俳優 亀岡拓次(2016年製作の映画)
4.0
《ひきこもり映画祭 154作目》
そう言えば、昔よく仕事をお願いしたコピーライターさんが、飲みに行った先で職業を聞かれると必ずウソをついてました。「あそこの壁のレンガみたいやけどレンガじゃないやつあるでしょ。あれ作っとんですわ。きょうは模造レンガ組合の会合ですねん」。いいママさんは、ウソとわかってるのかわかってないのか、いい感じで乗ってくれるんですよね。「コピーライターです」とか「俳優です」には、誰でも「お話聞きたいわ」になりますが。地味そうだけどちょっと変わった仕事への反応はいろいろで。いいママさんといい感じになる、いい手口やなと思ってました。星の数くらい飲み屋のカウンターで飲んできたひとの技です。亀岡拓次、まさにそうなんでしょねー。お酒が好きな脇役俳優の日々日常、面白かったです。地方の安居酒屋に入って、麻生久美子女将は夢のロマンですね。各撮影現場のあるあるトラブル、おるおる監督も楽しい。どこかに、この映画が好きなスナックのママいないかなー。
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