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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中にのnozomimushiのレビュー・感想・評価

3.9
ハイスクールから出てきて、学校が始まるまでの何日間か。というだけの何も起こらないストーリー。
けれど、やっぱりリチャード・リンクレイターの描く登場人物は、それぞれちゃん生きてる実在感がある。
バカをやってるだけのようで、それぞれに1ミリの成長や人間性が見えるというか。

強豪ハイスクールから上がってきた、ある意味勝ち組、でもプロとして生きていくのの難しいとわかってもいる。
それでも目の前にあることをやるしかない!ていう大学生という絶妙な青春感がとてもいい。
野球の場面も、ちゃんとあってよかったと思う。

まっすぐ真面目な彼女は、ちょっとだけ小生意気でなんか昔の自分を見ているようで恥ずかしくもあり、可愛らしくもあり…
ラスト近くの湖で、彼女が恥ずかしげもなく素直に言うあの感じもとても懐かしくて清々しい!(恥ずかしいのが青春!)

そして、先輩ありがとう映画でもある。
1.2年くらいしか違わないのになんか妙に大人に見えたんだよなぁ。

2時間でみんな大好きになっちゃうので、エンドロールも楽しかった。
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