kaspar

私はゴーストのkasparのレビュー・感想・評価

私はゴースト(2012年製作の映画)
5.0
面白いかはどうか置いといて(おい)ホラーファンなら観る価値ありという意味で★5にしておこう。
ま、実質は★3ぐらいなんやけどね(おい)
制作費100万円、登場人物ほぼ一人、ちょっとしたアイデアと、映像のお遊び(この映像はどうやって作ってるんだ?シフトレンズ的なこと?)だけで、こんなにも完成された面白いホラーが撮れるということが驚き(粗さが魅力ではなく、完成されている面白さ)
前半は正直かなり眠いけど、まぁなかなかの伏線と構成で、クライマックスの終盤10分ぐらいは、異様な盛り上がりと怖さを魅せてる。そして基本テクニカルな映画ではあるけれども、単にテクニカルなだけではなく、オチではキチンと考えさせられるように出来てるのも良い。
で、観終わった後には、1920年代ぐらいのホラー映画のような、言葉では説明できない異様な怖さに包まれるように出来てるというね。
古いからこそ在ると思われてたクラシカルなホラー映画の怖さを、こんな方法で創り出すとかどんな感性してるんだこの監督は!?経歴を調べても、過去作はドキュメンタリーと変なコメディしか撮ってないし!?
イットフォローズ同様、ジャンル外からの才能がホラー映画の可能性を広げたというだけで、この映画は既に素晴らしいよね。
最近見たホラー映画ではダントツに異質で変。
この映画を見つけて日本で公開した人はとんでもないな。
オススメはしないけど、ホラーファンなら一見の価値は間違いなくある。
kaspar

kaspar