レオスカラックス作品で個人的に一番親しみやすい作品だった。
ポンヌフを寝床にするホームレスの男アレックスは、目の病気のせいで絵が上手く描けずに失望し家出してきたミシェルに恋をする。
ホームレスで何もないアレックスが恋をして、全てを捧げようと健気な振る舞いをしつつ、自分の手中になったと思いきや、暴力的に支配しようとしてしまう態度に誰かを愛することはどういうことなのか客観的に見せられるシーンもあり、愛とはひとつの狂気であるように見えた。
愛の綺麗な部分だけでなく、リアルな部分まで描ききった真のラブストーリー。
名作です。
また観たい。