NORIDAR

LOVE【3D】のNORIDARのレビュー・感想・評価

LOVE【3D】(2015年製作の映画)
2.7
LOVEに対する圧倒的虚無感


衝動的にしか生まれないLOVEの存在定義。
2人の出会いから行為、結末までが特別に感じない物で、LOVEそのものがその場でつく嘘と同じようにつまらない感情なのではないかと突き付けてくる。
LOVEとは自身へ向けられる物でしかなく、他者への愛は自分の分身である息子へ向けられる物以外は偽り。正確にいえば衝動的心理。
つまり息子に対して監督自身の名前を呼ばせる事は彼自身への愛というメタ構造になっている。また、ボイドのモーテルの模型や、MIMIのVHS、アレックスの秘密倶楽部風の盛り場など、彼の過去作品が度々さりげなく劇中に顔を見せるのも彼の元カノ達とも言える過去作の思い出に浸るその場しのぎの衝動的な愛情とも見える。
カノンで知の馬鹿らしさ、アレックスとボイドで生に対する虚無、そして今作では愛への虚無を描いた監督らしいもので、この映画をつまらないと思う感情は真っ当なものであり監督が提示するLOVEに対するヘイトムービーかつ自己愛に塗れた高度なメタ作品になっている素晴らしい冒険映画だ。






と、



いう感じでよろしいでしょうか。
"え、違うよ?愛の素晴らしさを描いてるよ"
って言われたらもうぼかぁだんまりです_(:3」z)_



とにかく時間が無限に感じて……今年見た映画で1番長かったな。
まさかこんなにもどうでもいい2人の営みを延々と見せられるとは…

まじでどうでもいいわ!!!




性への探究心はニンフォのジョーの方が10歩も20歩も先を行ってる
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