FREDDY

死の谷間のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

死の谷間(2015年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

ロバート・C・オブライエンのSFサスペンス小説「死の影の谷間」をマーゴット・ロビー主演で映画化した本作。まず触れたいのは、本作はもしかしたら人を選ぶと言いますか、物事をハッキリさせたい、何も考えずに視聴をしたいという人には不向きな作品だと思いますし、全体を通して大きな展開はなく、核戦争後の放射能汚染を免れた小さな谷を舞台に、1人の女性と2人の男性が織り成す煮え切らないドラマが何とも妙な雰囲気の中に映し出され、単純に言えば、「地球上に生き残った2人の男性どちらを選ぶか」という"究極の選択ゲーム"をシリアスに描いたような内容となっているのだが、本作は目に見える"登場人物らが何をしたか"ではなく、目に見えない"登場人物らの胸の内"を自ら考え想像し、ひとつひとつの物事を理解し解釈していく必要性が少なからずあるので、盛り上がりのない淡々としたものから何かを見出せなければ"退屈な作品"で片付けられそうな印象を強く受けました。ただ、アン・バーデンを演じたマーゴット・ロビーやジョン・ルーミスを演じたキウェテル・イジョフォーなどといったキャスト陣は魅力的で演技に関しても申し分はないですし、複雑な関係性の3人が織り成す恋愛模様は終始"どっちつかず"で見ていてモヤモヤさせられ、観終わった後もスッキリしないが、個人的には嫌いではないですね。オススメは難しいがそれなりには楽しめるかと。
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