ジュードロウがパンフレットのインタビューで語っていたようにこれは「創作」についての物語なので、ジャンルは違えども何かを創り出すことをしたことがある人にはとても響く映画だと思います。
トムが書き上げた美しい詩的表現も、物語の筋を浮き上がらせるためには削除する。クリエイターとしてのトムの思いと、エディターとしてのマックスの考えが真っ向からぶつかり合い、作品を磨き上げていく作業は圧巻の一言でした。
その中で、年の離れた友人であり父と子のような愛情溢れる絆が紡がれていき、二人に振り回される周囲の人たちも含めて、美しくも悲しく、見た後もじんわりと余韻が残ります。
マックスのような編集者に出会えた作家は幸せだろうなぁ…
