ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐの作品情報・感想・評価・動画配信

「ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」に投稿された感想・評価

miumiu

miumiuの感想・評価

5.0
雰囲気、音楽、キャスティング他、いろいろな要素が好みで大好きな映画。再鑑賞したので改めて感想を追記するために再ログ。


【以前の感想】

生みの苦しみと、そこから生まれる確かな友情、愛情を描いた作品。

アーネスト・ヘミングウェイやスコット・フィッツジェラルドを見いだした名編集者マックス・パーキンズと、作家トマス・ウルフの出会いと別れ、その仕事を描いた作品。
直情型のトム(トマス・ウルフ)と理性的なマックス(パーキンズ)、対照的な二人が仕事仲間として、時に父子のように信頼関係を深めていく姿に引き込まれた。

原題『Genius』はマックスのことを表しているのだろうけれど、同時にトムのことも表現していると感じた。
登場する女性陣に共感できない…と思い、初見では実は乗れなかった…、そこは実話、受け入れるしかない。
そしてそう思わせるだけ、ニコールキッドマンの役作りは完璧。


キャスティングが素晴らしい。
ジュード・ロウ演じるトマス・ウルフは、「人としてどうなの?」と思うくらいに感情表現がまっすぐ。
いとおしくも鬱陶しい、けれどジュードが演じると少年のようで魅力的。
コリン・ファースは個人的に、「若手への面倒見が良い俳優」(というか、ご自身が上の世代から良くしてもらったことを、若い世代に還元しようとしている俳優)と思っていて。
荒削りなトムを導くにはぴったりの配役。
暖かくも落ち着きのある人柄を繊細な表情の変化で演じていた。
そしてフィッツジェラルド(『グレート・ギャツビー』の著者)役のガイ・ピアースが、出番こそ限られているものの、哀愁があって存在感抜群だった…!

物語は、予想外の展開は特にはない。
書きすぎるトムの文章を、徹底的に刈り込む編集者マックス。作家と編集者の二人三脚、共同作業。でも導く者ゆえの「これで本当にいいのか?」という葛藤も描いている。

個人的に好きな場面は、二作め発表後、パリから戻ってきたトムをマックスが出迎える場面。
そしてそのまま、トムが昔住んでいたアパートに侵入しちゃう場面。
過去と現在、作家としての希望が満ちた未来とが交錯し、二人の友情を感じさせる名シーンだと思う。

37歳で脳腫瘍のため夭逝したトマス・ウルフ。
思いがほとばしるままに書ききり、出版社に膨大な原稿を持ち込んだ彼が、昏睡状態に陥る前に書いたのが「マックスへの手紙(ごく短いもの)」というのが泣ける…!
パーキンズの帽子の演出も涙、だった。


【追記 2022.9.10 再鑑賞】

ジュード・ロウの作品を追いかけているので、コリン・ファースの誕生日に合わせて再鑑賞。

改めて観ると、最初に観たときの印象以上に2人の絆が強く、それが刹那的に終わってしまう展開が哀しい。
短期間で父子のような絆が芽生えつつ、子が独り立ちするかのごとく離れてしまったトマスの激情、それを赦すマックスの優しさと寂しさが胸に迫って泣けた。

あと、『華麗なるギャツビー』のスコット・フィッツジェラルドすら今作は落ち目の時期で、名が出る、名を残すって何なんだろう… と考えさせられた。
本来なら脇役で黒子の名編集者パーキンズの仕事ぶりや暖かい人柄に光を当てた作品ということで、改めて観てもやっぱり大好きな作品。
そら

そらの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

2017年4本目。静かに時が流れていく映画。あの手紙で終わるの卑怯だよな~!泣くよそりゃ!ジュードはああいう天真爛漫で傲慢な役やらせたら天下一品だよな…。
SmallWorld

SmallWorldの感想・評価

3.4
二人とも出てるので見ないわけにいかない。天使よ故郷を見よ、を読んでみたくなった。
take

takeの感想・評価

-
削除、削除、削除。赤線だらけの原稿に、エッセンスのつまった文だけが残る。
だけどそれは、本当に作者が伝えたかったことなのか。改善ではなくて、改悪かもしれない。
逆に作者は、綺麗な編集なくては立派な話を書き上げることはできないのかもしれない。
こういうアンビバレンスの中で、傑作が生まれるんだろう。

時折ぽろっと溢れでる、現実の人間の感情を浅く見た残酷な言葉。アリーンのあれは演技だからーーー。理解しているのに、共感できないトムは、自分の感情のほとばしるままに、人を傷つけ、そして愛す。だからこそ圧倒的な長編が書けるのだろうし、編者にとっては要らなくとも本人にとっては欠かせない言葉が生まれてくるのだろう。
コリン・ファースが泣くシーンがとても良かった…
妻と5人の娘たちに囲まれてたじたじのコリンも見られる。
しかしこの映画を観てもトマス・ウルフの本は全く読みたくならない。心情描写に80ページとか言ってるシーンあったし…

ジュード・ロウ演ずるトムも、ニコール・キッドマン演ずるトムのパトロン・アリーンも、近くにいたらめっちゃ疲れそう…と思った。
パーキンズがアリーンにヤキモチ焼かれる件なんか本当迷惑きわまりない…
こちとら編集者なんだからお宅のトム以外の作家の面倒も見てンだわ…

このレビューはネタバレを含みます

終わり方がすごい。ボロボロ泣いてしまった。登場人物全員名演技すぎる。
長くなりがちな歴史を簡潔にまとめていて見やすい。
時代ならではの衣装や小物が素敵だった。

作家と意見を交えながら添削する作業は出版まで漕ぎつけないといけないしいろんな板挟みがありそうだなと感じた。
どう生きるか、何を大事にするか、人によって価値観は違う。しかし、
「励ましてくれる人を傷つけるな」

ストーリーはマックスとトムの、仕事相手という関係を超えて親子のような、友人のような深い関係が物語の軸。
作品のため目を瞑っていたトムの欠点をついに本音で指摘したことで最後はギクシャクしてしまうところが転換。
失態を指摘してやるのも相手を思うがこそ。マックスだって深く傷付いた。

思えばトムの作品が初めて認められたのときこと、マックスに愛してる!と叫んだ日のこと、あの日二人で見た景色のこと、全てが本当のことだし、成功によって驕ったことも、作品を優先しすぎて家族や妻を傷つけたことも、どちらも彼のリアル。
最後はマックスからも離れ、独りになって痛みに気付く。
だが気付いた頃には命の終わりがすぐそこに来ていたという話。

パートナーや家族から見たら残酷な人生だけど、読者からしたらその作品が一生の宝物にもなり得るし作家の人生の在り方って難しい。
途中出てきた作家との生き方の違いが対比になっていて深みが増した。

ラストシーンまでギクシャクしたままかと思っていたので手紙を書ける力が残っていてマックスに伝わってよかったと感じた。
そう感じるのはこちらが観客として客観的に思うだけで、彼がどう生きれば良かったのか、どうしたら悔いがなかったのかはわからないが、生きているうちに伝えたいことを伝えるのって大事。

自分は人生で何を優先し、何を遺し、何を伝えられるだろうか。考えさせられる1本だった。
iyo

iyoの感想・評価

3.5
ウーン皆演技がうまい
ど天才だけどめんどくせえ奴に構うのも大変だね と若干同情しながら観ていた

ジュードロウのこんな役が新鮮なくらい、普段ならコリンみたいなちょっと落ち着いた役で諌める側が似合うイメージだった(ワトソンとかダンブルドア)

なのにラストシーンなんだよ!!!クソ!!泣いちゃうだろ
ねる

ねるの感想・評価

3.4
コリンファースとジュードロウ!豪華だ!
自信過剰な作家なジュード上手いなあ、コリンがずっと帽子脱がないのは、最後の手紙のシーンで脱ぐ場面を強調させるためだったのかな?
乃愛

乃愛の感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

自宅療養期間中に観た映画③

実話を元にした作品。編集者の精神的ストレス底知れないな……と思いながら見ていました。あの密閉空間でひたすら文字と向き合って、作者と良好な関係を保ちながらも、期限までに何とかベストなものにして。本当にすごい。本が好きな自分は、かなり興味深かったです。
あだも

あだもの感想・評価

3.1
コリン・ファース×ジュード・ロウの2大スターが演じる、実話をもとにした作品
重たい話はあまりなくて、割とライトな感覚で観れた(軽いという意味ではなく、どちらかと言えば気軽に見れるって感じ)
意外に大衆向けな内容かなぁ

天才作家のトマス・ウルフと編集者のパーキンズのお話
トマス・ウルフはよく喋るし声はデカいし陽気。会食に誘われるも、そんなんじゃ嫌われるぞって事を言っちゃう失言王
そしてニコール・キッドマンは嫉妬心強めで劇場型の妻。今も昔もこんな女性いたんだなぁ
ジュードとニコールが過去に共演した『コールド・マウンテン』のイメージとはかけ離れた、なんともクセの強いカップルでしたー

パーキンズとの友情(友情なのか?)は客観的に共感しにくい内容だったかも。だって毎晩仕事って、まさか友情超えたんじゃないか?それともビジネス?文学への熱意何だろうけど、私にはよく分からなかったな~
ニコールに賛同します
そもそも文学がよく分からない者には理解できないのかもしれない

作家トマス・ウルフ役のジュードは演劇っぽい演技
『スルース』のジュードも少し誇張した演技だったし、割と好きだった
あぁ『スルース』また見たくなってきた!
長髪のジュード、ブラウンのスーツ、めっちゃ良いね・・・!
>|

あなたにおすすめの記事