主人公のロッキー(女)は仲間のマニーとアレックスと窃盗を繰り返して糊口をしのいでいたが、ぐうたらな母親と決別するため、大金を盗み出すことを計画する。ターゲットは娘を交通事故で亡くした元軍人、多額の賠償金を手に入れている上に、戦場で怪我を負い、盲目になっている。楽な仕事と踏んで屋敷に忍び込んだが、そこに待っていたのは驚異の戦闘能力を持った狂人だったというお話。
死霊のはらわたでは、借り物のプロットで不完全燃焼だったフェデ・アルバレス監督がオリジナル脚本で本領発揮。盲目の老人があまりに強すぎて、悪人に感情移入してしまう不思議な作品である。一番しぶとそうなマニーが瞬殺されてしまって、強者、弱者の立場が逆転してしまうのが面白い。
