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クリーピー 偽りの隣人のmaccotのレビュー・感想・評価

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)
2.8
もっとサスペンスが強いものかと思いましたが意外とあっさりな印象でした。

地下室はカッコいいけど、どんな家やねん!とツッコんじゃいますね。リビングもなく、廊下を渡れば、なんということでしょう、地下室です。
そして、地下室の中にさらに床下収納まであるじゃないですか!?匠の技を感じますね。
そして、人間真空パックの、専用ともいえる様なあの掃除機!どこで手に入れられるのでしょうか。とても気になりすね。
また、急な来客に対応できるたくさんのロッカーまで完備されてます。配慮が行き届いてますね。

ツッコミどころはこんな感じ。

脚本は結構強引に進めてる印象です。
過去の事件と結びつけるなら記憶を思い出す川口春奈は要らないのでは?と思いましたね。
東出くんとのバディ的な捜査の方がクライムサスペンスの感じも出せたように思いました。
冒頭での犯罪心理学上の、猟奇殺人者の3タイプがこのストーリーのある種のネタバレ部分ですが、最初からもう手がつけられないと言っていましたね。これも個人的には残念ですね。もっと盛り上げてから、そうなって欲しいね。こーゆー事だから!ちゃんと前提を理解して観てねって感じが拙く見えました。

極め付けは、ミオちゃんは何故にあんなに協力してるの?自分の親まで殺してさ。
親が虐待するためだけにあの地下室を作っているという設定なのでしょうか?
それなら、何故助けを求めてるのでしょうか?
いや、そもそも、本当の親でも無いかもしれないですね。
でも何故裏切りをしないんでしょうね、見てる限りいくらでもおじさんを殺せる機会はありました。

そして、香川照之が演ずるサイコパスが1番の謎です。動機も語られなければ、その人生や背景も語られません。存在がただ異質な悪というだけ。
よくこんな役をあそこまで演じれるますね。
怪演とはまさにこの事です。

恐怖というより、異質。
理解など求めていない映画に思えました。
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