このレビューはネタバレを含みます
雰囲気はよかったしカメラワークとか映像表現は良かったと思う。
今回はその辺を無視したくなるくらい脚本の謎が多すぎる。
キャストの演技は微妙だし。
香川照之の演技は確かによかったけど、対をなす役者のショボさで逆に浮いていて気持ち悪い。
でも、役者が悪く見えるかもだけど本当に悪いのは脚本。
すべてを台無しにしているようにしか思えない。
マインドコントロールには理由があっただろうに、不明。
打つだけで言うことを聞くようになる都合のいい謎の薬。
あくまで警察官がまったく見ず知らずの人の家でガス爆発死、にもかかわらず自殺と断定する謎の警察。
飼われていた主人よりも隣人になつく犬。
何故かコントロールされない西島秀俊。
など。
全員どこかおかしいように描いているのは、もしかすると観客を気持ち悪くさせるために練られたギミックなのかもしれない…!
そりゃすげぇ!!
………で?
それが爽快感に繋がっていたり、本当に気持ちが悪いけど、理由があって、その理由が描かれそれを知って尚気持ち悪かったり
きっとそういう機微が観客に伝わった上で、表面よりもっと心の内側にその感覚が入り込んでこそ「素晴らしい演出」なんだと思う。
今のままではただの不気味でイラつくアホばっか出てくる作品である。
というわけで僕にとっては「アホばっかり出てくるイラつく作品」でした!