永い言い訳のYuyaTakegawaのレビュー・感想・評価

ダメなやつが沢山出てくる西川さんの作品。いつも、必ず、自分の触れられたくない部分を、抉ってくる。自尊心ゆえに人の好意をまともに受け入れられない主人公が、人生において依って立つ、「あるもの」を見出して、妻の死を受け入れていく。喪失への折り合いをつける過程と、感情の発見と並行して進む、ちょっとしたロードムービー風な感じもあり、私は好きなタイプの映画でした。