過ちをおかし、
後悔をして、
反省し、
また、過ちをおかし、
そして、常に自分に言い訳をして生きている。
聖人君子はどこにでもいるわけじゃない。
誰もが数多くの言い訳をして生きている。
衣笠幸夫(本木雅弘)は確かにクズでどうしようもない。1ミリも共感できない。
けれど、大宮陽一(竹原ピストル)が素晴らしい人間かというとそうでもない。
失意と再生の物語。
衣笠幸夫があまりにもクズなので、再生することに納得がいかない面もあるけれど、ラストは涙目になってしまいました。
移ろいゆく空気を切り取った画面、カメラワーク、音楽など、秀抜。大好物な作品でありました。