みぞれ

永い言い訳のみぞれのネタバレレビュー・内容・結末

永い言い訳(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

人間味が溢れる映画だった。

題名の「永い」が本編を見れば感じた。
奥さんを失ってから気づく色々な感情、新たな出会いで子供たちと触れ合ううちに自分の感情にも変化はあるが、元からの性格も踏まえ変わりづらい。また、子供たちと触れ合うことで過去の自分を振り返ることができているだろうと感じた。色々な悩みや感情(プライドも含め)を抱きながら生きていく1人の人間をとてもリアルに感じた。

週2回の子供達の時間を、奪われるかもしれない鍋のシーンが印象的。
寂しさから妬みや、嫌なところをついているところや表情がすごく人間らしさを物語っていた。今まで自分が色々してきたのに。自分もそう思うかもしれないと思った。(思えば、その前の妹が公園で自分のところに来なかったシーンから)

奥さんの、保留メールの内容(とっくに愛していない)はもう少し触れて欲しかった気もするが、結果的にはあれぐらいがこの映画には色々考えさせるものとしてちょうどよかったのかも。
みぞれ

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