9/27フィルマークス試写会にて鑑賞
西川監督作品は、とにかく人物を深堀りするので、ファーストインプレッションにとらわれて観続けると、ひっくり返されっぱなしになります。(なりました。)
本作も、人間の多面性をただひたすら丁寧に描いていて、人生の一筋縄では行かない、螺旋階段を行きつ戻りつするかのような、深みがあります。自分の人生観を、鋭く問われますが、同時にそれでいいんだ、それが人間なんだという、安心感も得られます。
大好きや役者ばかりで、皆素晴らしいのですが、竹原ピストルさん、えも言われぬ存在感で、あっという間に惹き込まれてしまいました。要チェック。
こんな突然に、こんな簡単に喪失って起こるのか、という皆が何度も味わう苦難と、どう付き合っていくのか、ゆっくり考えたいです。
ちなみに、本作はスーパー16(16ミリフィルム)で撮影されており、独特の味わいある質感も魅力なのですが、残念ながら劇場ではDLPのみになりそうとの事です。