このレビューはネタバレを含みます
2016/09/27 19:00〜 filmarks独占試写会 六本木 アスミック・エース試写室にて。
僕は主人公を酷い人だと思ってしまったし、この映画に出てくる人々のことをつらくシリアスに考え巡ってしまったのだけど、ありゆる疑問に良い答えは見出せなかった。ただ、子供がいることで人間は救われていくんだなとか、人と関わり合うだけで人は救われていくんだな、と思わされた。
上映後ティーチインがあって、「この物語は東日本大震災に触発され生まれた」と西川美和監督が仰ってた。この時期の作り手は、どうしたって震災への思いを強く感じていたのだろうな。
西川美和監督は、物語を描く力が強い人だなと思う。僕は是枝裕和監督のことを一切評価していないのだけど、是枝組にいた西川監督のほうがずっと面白いものを作れるというのは不思議なことだなと思った。