アヴァンタイトルの幸夫くんが夏子さんに自宅で髪切ってもらう〜黒木華演じる幸夫くんの編集者がやってきて自宅でセックスするまでのくだり、幸夫くんのやることなすこと全て的確に地雷踏んでて笑えた。特に散髪中の会話とか、女の人って積もり積もったストレスが限界に達してキレる、ってよく言うけど幸夫くんの全発言が確実に地雷を爆発させててあれはあれで才能だと思った。
夏子さんが死んでから幸夫くんは同じ事故で母親を亡くしてしまった子供たちとそのお父さんと関わるんだけど、これまで触れてこなかった他者との関わりの中で変わっていく幸夫くんが良かった。でも科学の先生がやってきて自分の居場所がなくなりそうになって暴れちゃうとことか、やっぱ自意識歪んでてめんどくさい人であることには変わりないかなと思ったり。竹原ピストル演じる陽一くんの、めちゃくちゃ奥さん想いでいい人なんだけど足りてない部分とか、人間ってでもそんなに簡単に根本の部分が急に変わるわけないよねってのも描かれてたような気がして良かった。ああでもあんま一言で表せないな、この映画。セリフとか、あのシーンこのシーンとかもう少し思い出したい。
最後に、灯ちゃんがどことなく本木雅弘の義母である樹木希林に似ている気がした。
