永い言い訳のおねげるのネタバレレビュー・内容・結末

サチオくんは、この家族がいなければどうなっていたのか、新しい恋人とくだらない人生を生きていっていたのか。

結局子どもが欲しくなかったはずの妻は実は欲しかったことも、この家族と出会わなければ分からなかった訳で、「永い言い訳」というのは結局これからのサチオくんの人生そのもののような気がする。

愛されていなかったと感じつつ、それでもどこかに希望を持っていたのだろうが、自分宛の「もう愛していない。ひとかけらも」で書きかけのメールを読んで確信するところ。うまいなーと思う。

ただ「キヌガササチオ」である必要はあまり無い気がする。

竹原ピストルがピッタリの役柄で好演。子どもに自然に演技させてるのがいい。モッくんはうまい。そういう演技に持っていく西川美和監督がやっぱり凄いし、観た後の余韻が他と違う。稀有な存在です。西川監督。