てるる

13時間 ベンガジの秘密の兵士のてるるのレビュー・感想・評価

4.2
あのマイケル・ベイが製作・監督を務めたド迫力のミリタリーアクション。
これほどの作品が何故劇場未公開なのか…たぶん有名な俳優が誰も出てないからだろうけど、これこそ映画館の大画面と爆音で観たかった!

実話を基にした悲劇なだけに、いつものマイケル・ベイ的なおちゃらけた感じは一切なく、シリアスな作風に徹している。
映画なので実際の出来事とは少し違う部分もあるようだけど、全く問題ない。一番近い映画としてはブラックホークダウンだと思うけど、現地にいる人達が味方なのか敵なのか一般人なのか見た目で分からないところが怖い。更に闇夜に紛れてゆっくり近づいてくる敵はさながらゾンビのよう。これだけの混乱の中、たったの6人+αの戦闘員で切り抜けられたのは奇跡としか言い様がない。実話でなければハリウッドご都合主義な映画と思ってたかもしれない。
残念なのは髭もじゃ男が多過ぎて誰が誰だか分からなくなることくらい。

戦争映画やアクション映画の中でもこういう籠城戦が一番好きなので、だいぶ評価高くしたけど、戦争映画やミリタリーアクション好きにはオススメ出来る映画。

それにしても、日本で言えば築地市場みたいなところでライフルや自動小銃、果てはRPGやバズーカまで普通に売ってたり、近所で激戦が繰り広げられてる中で普通の生活をしてる市民がスゴい。映画の中でもその姿を見て「これは現実か?」というセリフがあるくらい。つくづく平和な日本に産まれて良かったと思った。
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