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ディストラクション・ベイビーズのtakeのレビュー・感想・評価

4.6
ヨコハマ映画祭で鑑賞
ディストラクションベイビーズ
柳楽優弥の凄さ
のたうちまわる背中から彼が味わっている快楽が伝わってくる
獲物に逃げられたあとのあの表情は何なんだオモチャを取られた子供のような…凄い…
呼吸と眼差しだけで中から滲み出るものをセリフ無くこれだけ表現する柳楽優弥にノックアウトされる幸せ

菅田将暉のなんとも言えない間合いにホッとする前半。この内容と描写の中で笑いを誘う演技がたまらない。それゆえ後半の狂気の様が引き立つ。

小松菜奈の眼差し、彼女のもつ独特な雰囲気の中で目がダントツに素晴らしい
人間らしくあり、又人形のようでもある。
あんな目をした女優は初めてみた。過去の作品を遡ることにしよう。

村上虹郎は1人別の視点にいる感じだったが、ふつふつと体内で沸き起こる怒りと苛立ち、抑えきれぬ感情が、抱きしめたくなった

この個性的な4人のキャストとにかく私に取って最高だった。

ヨコハマ映画祭&授賞式
誰も知らないの頃を思いださせる髪型と大きめの蝶ネクタイ姿。
そして爽やかな可愛い笑顔で出てきた主演男優賞の柳楽優弥くん。
ディストラクションベイビーズで衝撃的な泰良を鑑賞したあとすぐにこの可愛い人が授賞式に出てくるからなんとも不思議な感じでまた嬉しい。
彼はきっと常に皆を楽しませたい喜ばせたいと思っている人だから、この日も会場を沸かせようと考えてたと思う。だけどこの日は彼の計画どおりにはいかなかった!なぜなら李監督が駆けつけてサプライズで花束贈呈に!あの吸い込まれそうな大きな瞳がみるみる涙であふれたのですからもう会場からは心からのおめでとうおめでとうの拍手だった。熱い涙を流してしまいました。
李さんは「許されざる者」の監督。柳楽くんにとって大きな転換期でもあり大きな存在の方だと思われます。なんて粋な計らいをされたのでしょうかヨコハマ映画祭実行委員会様!
そして柳楽君といえば礼儀正しいというイメージ。
退場する間際、客席にむかい大きな笑顔でトロフィーを掲げたあとに深々とお辞儀をしてから去っていく素晴らしい人。
柳楽君はここ数年で第2ステージに登っている。←わたしが勝手に言っているだけですが。今や主役を引き立たせかつ惹きつける魅力ある脇役もする俳優になってその活躍に目を奪われる。
わたしはすでに心も奪われていますがw
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