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ヒトラーの忘れもののharenosorasitaのレビュー・感想・評価

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)
3.5
『この撮影では人も動物も傷つけていません』

という注釈をエンドロールで入れなければならないほど、目を背けたくなる描写が続きます。体にズシッっとくる音も相まって、登場人物の恐怖、緊張感、痛み、絶望を何度も疑似体験します
(ノ_<)(ノ_<)(ノ_<)

この映画、実話を元にしてるんですね。
兵士とはいえ、まだあどけなさの残る10代のドイツの少年たちが、戦後ナチス軍の残した数百万個にもなる海岸地雷の撤去作業に従事させられていた…映画の舞台のデンマークでもあまり知られてないそうです。

地理的に見るとドイツの隣国でドイツとの国境以外が海に囲まれているデンマークは、連合国軍にとって海側からの侵攻の要所。ナチス軍が海岸沿いに地雷を埋めまくったのも頷けます_φ(・_・

5秒後に自分が隣にいる仲間が無事かかわからない。"希望"に目を向けなければ絶望しか見えない。少年兵たちも、命令している軍曹殿も。
自ら踏み込んで行ったあの少年の想い、行動に出た元鬼軍曹殿の想いををずーっと考えています。
一筋の希望の先に想像が膨らみました。

•観る人の精神状態をかなり選ぶ
→落ちてる時に観るとどこまでも落ちそう
のと、
•邦題にハテナ?
→おそらくダブルミーニングを意図してる英題 Land of Mine がしっくりきます☆
で星は少し下げています。
が、こういう映画をピンポイントで求めてる方には(食事前は避けて!で)是非オススメしたいです。

70年経た現代でも地雷で怪我をしたり命を落とす人もいるんですよね。私には何ができるのだろう。。。

長々綴ってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

〜Filmarksさんの試写会にて〜
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