サンタムール

ヒトラーの忘れもののサンタムールのレビュー・感想・評価

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)
5.0
ナチスものって好きなんです。題名にヒトラーなんていうフレーズが入ってるだけで、映画欲がわいてくるんですが。。

これ、邦題がハズしすぎです。
原題のまんまにすべき。

ヒトラーがちょっと忘れものしちゃった(てへペロ)的なもんじゃないし!

物語は第二次大戦後のデンマークの海岸で。ドイツ軍が海岸線に埋めた220万個もの地雷を除去するため、ドイツ人の少年兵達が働かされるという。。実際にあった出来事です。
少年達が、除去完了後には帰郷できるという希望をもって、過酷な任務に取り組むとう。。
まず、最初に海岸でドッカーン❗のシーンがドびっくりで、思わずヒャッ❗と声に出して、椅子の上でちょっととびあがるくらいでした。
腕が吹き飛び、痛がる少年は、帰りたい!お母さん!などと、泣き叫びながら運ばれていきました。
この少年達の監督指揮をとる鬼軍曹や、海岸に住む母子のお母さんの態度が最初はヒリヒリするほど辛くあたるので、感情の波がバンバン押し寄せてきます。
それでも物語が進むにつれて鬼軍曹の繊細な心の動きとともに、観客に柔らかい優しさを落としていきますが、、、
除去が終わったと思ったら、また、うぉぉーん!っと、いう展開に。
少年兵達が、ドイツに帰ったら何したい?
お母さんの料理が食べたいんだ。と、お母さんは料理上手で美味しんだよ。などと会話しながら作業していたのに!

そんな、ドメスティックな物語ですが、
ラストに、救いのある軍曹の行動でした。
しかしながら、赦しの先にあるものは。。。と、考えさせられました。
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