とうがらし

ヒトラーの忘れもののとうがらしのレビュー・感想・評価

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)
3.8
アカデミー賞外国語映画賞でデンマーク代表の出品作品。

敗戦したドイツの少年兵たちが、虐げられながらも、デンマーク砂浜に埋められた無数の地雷を除去していく話。
重いテーマだが、風景が美しく、しっかりとしたサスペンス性がある。

戦争捕虜の強制労働はジュネーブ条約で禁止されていたが、それを無視して行われ、2000人以上のドイツ兵のうち半数近くが重症または亡くなったという。
ラストはフィクションかもしれないが、そのような救いもあったと思いたい。
過酷な状況の中、監督官である軍曹も徐々に少年たちに情が移ってしまう。
戦争の恐ろしさをシンプルな構成で伝える素晴らしい映画だった。
皆さんにぜひ見てほしい。
とうがらし

とうがらし