まぐこ

ヒトラーの忘れもののまぐこのレビュー・感想・評価

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)
4.0
予告を見てずっと気になっていたのをようやく視聴。

デンマークの海岸にナチスドイツ軍によって埋められた45,000個もの地雷。それを除去するのは14人の少年兵(少年兵というから恐らく皆18歳未満…)。

一瞬のうちに命を奪い、時には跡形もなく消えてしまう程の威力を持つ地雷を、少年兵たちのぎこちなく震える手でゆっくりと撤去するシーンは観ているこっちも息を呑む緊張感があり、いい意味で観るのが疲れる作品でした。

<ネタバレ>
終始重苦しい空気が漂う作品ですが、少年兵たちとラスムスン軍曹の上官と部下という厳格な関係が、少しずつ親子のような絆を感じさせる関係へと変化していくのが素敵でした。されど彼らは敵同士であるために何度も衝突してしまいます。

最期に軍曹は上官の命令を無視して、少年兵たちをドイツへと逃します。本来大人がするべきなのは子供たちを自由にしてやることなのかもしれません。この最期のシーンに私は彼らの明日への希望を見出せました。

一番好きなシーンはやはり皆んなが休日に砂浜で過ごしているシーンでしょうか。とても綺麗で優しい時間だったと思います。

余談…
個人的に「ヒトラーの忘れもの」というこれ以上ないほど良い邦題だと思っています。

「お前国に帰ったら何する?」が見事に死亡フラグになって、この会話した子達が軒並み死んでいくので、この話題になるたびフラグ立てないで!💦となりました。
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