ことの始まりは3週間程前。
友人に勧められ、ARIAのアニメを一期から見始めた。
オススメのアニメというスレタイの2ちゃんまとめでは毎回ARIAの名前は目にしていて、そのうちには見てみようかなーという程度であったが、丁度よく劇場版もやっているということだからと、軽い気持ちでARIAの世界に入っていった。
率直に言って、素晴らしかった。
舞台は火星をテラフォーミングし、水の惑星となったアクアの観光都市の一つ、ネオ-ヴェネツィア。歴史的な都市風景と水が溢れ、その美しい都市で様々な季節の変化のなか、一人前の観光水先案内人を目指す少女、水無灯里を中心として多くの人々とともに物語が進んでいく。
どの場面を切り取っても、そこに映る世界はどれもとても美しい。そしてOP、EDまた作内にかかるBGMがまた最高。
そんななかで個性あふれるキャラクター達が、様々な想いを持ちながら織りなすやり取りは、僕を笑わせてくれたり、悲しませたりと楽しませてくれる。
また話ごとには、ポエムのような”恥ずかしいセリフ”で毎回とっても気持ちよく締まること締まること。
劇場版を見る2時間前にアニメ三期の最終回を見終え、そのラストで涙。いざ劇場版を迎え、開始10分ほどの挿入歌で涙し、そしてスタッフロールではも涙。
途中で、特別な日アクア・アルタで始まって、アクア・アルタで締めるのは卑怯だと感じましたね笑
こうして短い間に一気に一通り見終えたあと、カタルシスというか、虚無感というかなんとも言えない感情が押し上げてきた。始まりがあるから、いつかは終りがある。だからこの感情も大切にしていきたい。
この作品にはたくさんの素敵があふれていて、その素敵を分けてもらったような気持ちになる。
たかがアニメだとは思うかもしれないが、何をみて、何を感じるのか。それが人生の楽しみ方なんじゃないかな。
くっさいレビューになってしまったのは勘弁していただきたい。そんな気分なんです。
『ARIA』”でっかい”良かったです。