2010年
メキシコ湾で起きた
原油流出事故に基づいたパニック映画。
技術的にも
環境的にもなにも問題はなかったのに
”工期の遅れを取り戻したかった”
ただそれだけで
安全点検のために必要な検査を省いたり
途中で完了扱いにしたりした結果
11人の作業者の命と
数兆円のお金
そして
周辺の海一帯の水質を失ったため
史上最悪の "人災" と呼ばれているそうです。
火災シーンは
これまでに観た映画の中でも
かなり迫力に満ちていて
熱さすら感じられそうでした。
事故の起きる経緯も
リアルタイムで見ているかのようで
ハラハラが止まらず。
あっという間の2時間。
無能な上司役で出てくる
ジョン・マルコヴィッチ、
もちろん印象的なんですけど
あたしはそれよりも
あんな大惨事の中で
まだ「権限がないだろ！」と
安全確保の緊急手段を止めさせた
赤い作業着の男がイヤでしたねえ…
実話ベースの映画らしく
エンドロール前の追悼、あります。
【 余談 】
前々々職
現場通訳として
石油探査＋採掘機を作る会社で働いておりました。
今作の冒頭で
セメント検査をせずに帰されたあの企業です。
社名は実名で登場していたのでびっくり。
あの青い作業服の人たちに囲まれて
仕事をしていた懐かしい思い出（笑）
