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後妻業の女のShoのレビュー・感想・評価

後妻業の女(2016年製作の映画)
3.4
伊丹十三監督を彷彿させるタイトルと
キャスティングが気になっていた本作。ようやく鑑賞。

資産家の老人の後妻となり、遺産をせしめる「後妻業」を営む
小夜子(大竹しのぶ)と小夜子をプロデュースする結婚相談所所長の
柏木(豊川悦司)の悪行を描く。

俳優陣が豪華。
大竹しのぶ演じる”悪女”はぶっ飛んでてかなり良かった。
トヨエツの色気、妖しさも独特でいい。
個人的に助演女優賞は尾野真千子。性格キツイ役がよく似合う。

設定はかなり面白いし好みだが、うまく描ききれていなかったのが残念。
やってることは極悪だが、コメディタッチゆえにトヨエツを小物に見せている。

いっそシリアスに持っていって「凶悪」や「冷たい熱帯魚」のような路線、
もしくはコメディ色をもっともっと強めても良かった。
いずれにせよ、もっとぶっ飛んだ感じがほしい。
終盤の展開もふわっとしていて、しっくり来なかった。
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