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のぞきめのYSKのレビュー・感想・評価

のぞきめ(2016年製作の映画)
1.3
原作は未読ですが、これはいくらなんでも原作レイプだと信じたいですね

元AKB48のおしゃれ番長にして神7になったこともあるともちんが、とあるテレビ局の制作部新人ADとして主演を張っているわけですが、とあるマンションの踊り場で、お腹がねじれたうえに喉に大量の泥が詰まったことによる窒息死という不可解な事件に駆り出され、カメラをまわしたうえにレポーターまで務める人手不足としてもありえない状況からスタート
ここでまず、階段を覆っていたはずのブルーシートが風でたなびき敷地外から遺体が丸見えというありえない状況2になったことに加え、遺体を検分している警察官たちがまるで気にもとめないというありえない状況3となり、この先が非常に思いやられるわけです

結局この亡くなった大学生はキャンプだかに行った際によくわからない村だか峠に迷いこみよくわからない少女に出会ったことで「のぞきめ」と呼ばれるよくわからない存在に魅入られたことで精神を病んでしまったことがわかり、彼氏とともに現地調査に向かうわけですが、ともちんの仕事ぶりにダメ出しをしていた上司や励ましてくれた上司、果てはキャンプ場で「あの峠に行くのなら泊まらないでくれるかね?」と思わせぶりなことを言った管理人まで使い捨て、結局村と峠にはかつて忌まわしき風習があったことがわかるものの、仕事で行っているのか趣味で行っているのか、そしてどうして行かないように忠告されたのかはまるでわからず仕舞い
さらにいえば大学生とその彼女が迷いこみ写真まで撮った村が、ともちんおよびその彼氏が行ったときにはダムに沈んでいた理由にも触れず仕舞い

その後「のぞきめ」を調査したこともある作家を見つけ聞き取りをしたところ、その「のぞきめ」ができることは人を覗くだけ、「のぞきめ」に覗かれている幻覚を見せられて精神的に追い詰められて最後は命を絶つと…
いやいや最初の被害者は喉に大量の泥が詰められていることが死因だと言っていたでしょうが!それまで散々泥まみれにすることで印象を残していた意味がまるでなくなるだなんてもうお仕舞いだよ…

精神的に錯乱して目つぶしをした彼氏こそ良かったものの、兎に角ともちんの演技力や活舌、そして「いやーーーー」でも「きゃーーーー」でもなく、「ぬわーーーっ」という悲鳴らしからぬ悲鳴のせいでつまらなさに拍車をかけたことは間違いないと思います
あ、子役は頑張っていました
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