トゥーン

のぞきめのトゥーンのネタバレレビュー・内容・結末

のぞきめ(2016年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

現場の人らは何とか少ない予算の中で頑張ろうとしたものの、板野友美の顔と演技、よいしょさせるためにいじられた脚本で全てが台無しになってしまった。
誰かに覗かれているという恐怖を題材にしたのだから、しっかりとすれば上質なホラー作品になれた。呪いが生まれた理由と目に相関性があり、原作はしっかりしていたことが分かる。呪いの背景が長く描かれているが、最初の六部殺しで出尽くしている感じがあり、最後の追体験もただの追体験でしかなく、新しい情報はそこまでなかった。あと、やたら説明をしっかりしているのも低学年向けに作られていて、悲しい。
そこまで脚本も面白くないが、CGのチープさも気になった。だが、六部殺しの鞘落の顔のメイクは不気味で、殺し終えて泣いているのもとても良かった。異様な空気感がある。村や林の感じもよく、しっかりと作り込もうとしている。美術はよく頑張った。
その頑張りをぶち壊すのが、上からの色々な圧力がかかる、何も出来ないアイドルの起用。秋元康は、ホラー映画は演技の出来ないアイドルでもやれる、レベルの低いものだと認識して、数々のアイドルホラー映画を作らせてきた。そのせいで、どこまで頑張っても、クオリティの低いものしか出来ず、粗悪品の集まりが大量生産されてきた。ホラー映画こそ、観客のことを考えて、細部までこだわり尽くす必要があり、やる気のないアイドルに任せられる代物ではない。
板野友美の演技はとことん酷かった。どんなときも顔は変わらず、アヒル口は動かない。声も酷く、棒読み。叫び声もあんたこそ化け物だという感じで、興ざめする。そこら辺にいる可愛い子に演技をお願いしたほうが何倍もいいのが出来る。
板野友美の髪型や服装がよく変わってたし、ファッションアイドル映画を無能上層部は目指してたんだろうな。
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