テーマは悪くなかったんだけどねぇ。
六部殺しと視線恐怖症がモチーフだよ。ホラーの題材選びとしては100点。
でも演出と演技が伴わなかったかしら。
常に覗かれているという恐怖感に襲われる人が落下事故死。
事故現場に居合わせたテレビ局員が真相を調べていくと、某村に行った事が原因とわかる。
その村では昔、六部殺しが行われており呪われている。
うん。設定は超GOOD！！！
閉鎖的な村社会と因襲。六部（巡礼僧）を殺し金品を奪った為に呪われる話は日本の伝統的な怪談のフォーマットの一つ。それを現代風に上手くアレンジしている。
しかしなぁ。肝心の「のぞきめ」が如何にも作り物。CG丸出しの真ん丸おめ目。これがチープ過ぎて頂けない。しかも隙間から覗くピンポン球みたいな目玉にみんな怯え狂う。なんか逆に笑っちゃうんですが…
しかも主演がAKBの板野友美。演技のウマいヘタいはこの際追いておく（笑）なんか不自然なアヒル口が気になってしょうがない。
「のぞき目」より「アヒル口」の方がよっぽどホラーだよ。
演技だけならトモちんより、劇場霊のぱるるの方に軍配が上がるな。
ダムに沈んだ村だが、なんかの拍子で昔の村に入り込めちゃう。タイムスリップ的な展開だがこれも上手く活きなかったなぁ。だってトモちんが解決策があるように突撃して無策のままやられちゃうんだもん。何しに行ったんだ？
キャリーのように引きずり込まれて死んじゃうが、コレもオマージュともパロディともつかない感じ。
何度も言うが設定は超良かっただけに、活かしきれなかったのが実に惜しい。
