菩薩

レディ・プレイヤー1の菩薩のレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
5.0
この作品に☆5を付けない理由が一ミクロンも見当たらない。全秒究極、全秒至高、全秒美味しんぼで言えば山岡と海原雄山が和解して雄山が孫を抱いて「じいじい」「ちゅきちゅき」言われながらペシペシ叩かれてるあのページレベル(伝わらなくていい!!!)。ここ40年余りの映画・ゲーム・アニメの歴史とオタクの願望を、スピルバーグはいとも容易くこの一本の映画に、たかだか140分に纏め上げしまった。もはや完全に神の領域だが、それが出来るのもスピルバーグだけだし、許されるのもスピルバーグだけだろう。スターウォーズの最新作を訝しげな顔で見つめ続けてしまった人も、パシフィック・リムURに「違う、そうじゃない」と叫び続けた人も、ヴァレリアン(は俺観て無いからなんとも言えないが)に物足りなさを感じでしまった人も、おそらくこの映画を前にしてはただ満面の笑みを携えながら劇場を後にする以外対処の仕様が無いだろう。ハネケやズビャギンツェフがあの様な形で、言うてしまえばネガティブな形でSNS依存型社会に警鐘を鳴らしたのと対照的に、スピルバーグは更なる夢と希望を持って、現実世界では少しばかり生き苦しい我らに光を与え、そっと背中を押し、でもそればかりではダメだよと優しく諭す。この愛に満ちた、いや愛しか無い作品をどうすれば批判出来るのか…俺には全く分からないし、分かりたくもない、俺はこの作品を全肯定する。なんせBlue MondayにUnknown PleasuresのTシャツとかイアン・カーティス愛が強すぎて…もうそれだけで良い、この作品は一生涯俺の心のオアシスとして潤いを保ち続けるであろう、最高だった、ただただ最高だった…最高すぎて…ハゲ尽くした、人生には裏技が無いのだな。
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