キョウ

レディ・プレイヤー1のキョウのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.3
今から27年後の世界。決して豊かとは言えない世の中。
しかし、VR世界「オアシス」に入れば、誰でも自分が望む人物になれる。現実世界よりも「オアシス」を生活の主体とする人も多い。


「オアシス」の創設者ハリデーは、ポップ・カルチャーをこよなく愛しており、物語の舞台である「オアシス」に多大な影響を与えています。このハリデーはまるで、この映画を撮ったスピルバーグ監督のように思えてきて、彼の趣味がこの映画の中に爆発したかのように散りばめられていました。


あ!あのアニメのキャラだ!あの映画のメカだ!と楽しい瞬間の連続でテンションが上がりっぱなしですね。


また、劇中の世界程ではないにしろ、ネットに依存しつつある現代社会に向けた話にもなっています。

VR世界で出会って仲良くしている人達でも、現実世界では知らない人です。また、その世界にすべてを注いでしまうことも虚しい事です。
私達が生きるのは間違いなく現実世界の中なので、仮想の世界とどう付き合って、幸せに生きることができるのか。

娯楽映画の中にちょこっとだけ、考えさせてくれる内容が入るだけで、見た後の満足感が大きくなりますね。



でもやはり、
今作の一番の見所は色んな垣根を越えて集まったポップ・カルチャーのお祭り映画であるということ。
日本からもたくさんの作品が登場しています。

この愛すべきオタク映画を存分に楽しみましょう。
私はあの日本製巨大ロボ同士の戦いに痺れました!
キョウ

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