ジョディフォスター監督作品
なかなか面白かった。
ストーリーに関しては特に突き出た部分はないが、これ本当に99分？と思わせるほどダラダラしないで突き抜けるように終わる。マネーショートのような少し堅苦しい経済要素のある映画だが、わかりやすくかつユーモラスに描いている点が映画的にも楽しめた。
社会派ではなくドラマチックにして娯楽に富んでいる感じも良い。
演技も製作もベテランなジョージクルーニーが製作に参加し、編集や撮影監督はオスカーに関わってる人達。
「アンブロークン」の監督を務めたアンジェリーナジョリーのように周りの人達に支えられているなぁと感じる安定感だった。
私が特に注視したのは、最後の描写である。
日本であったISの人質殺害、シリアでの女性ジャーナリスト山本美香さんの逝去。
みんなにリスクを冒してまで訴えたくて行動をしたが、人は衝撃的なニュースがあっても時間が経てば忘れ何食わぬ顔の普通の生活へと戻ってしまう。
マンデラやキング牧師のような実際に伝説を残した傍に、その問題性の大小はあるが、それをリスクを冒して成し遂げられなかった人たちがいるという哀しさを感じた。
ちょっと評価甘いかなぁ？まあ今回は突き抜けるような爽快感があったから4点！
