自筆小説を自身で脚本&監督という状況のせいか、非常に視野が狭い仕上がりで超マイナスな結果に。
小説脳になってしまっているのか「普段そんな言葉発しないでしょう?!」というビックリするセリフ回しにドン引き。
少なくとも僕が生きて来た人生の中で「やれやれ...」と声に出して言う人に会ったことはない。
それって「ぎゃふん」って言わないのと同じレベルで会話には使わない言葉だよね。
役者陣が往々にヘタクソな事がそれらの不自然なセリフを輪をかけたように異質なモノにしている。
酷い有様が集約されていたのが、子役の存在。
彼女の言うセリフがそもそも文字をそのまま読んだように聴こえる大根演技と言う事に加えて、やはり小説という文章で観せる世界観から抜け出せないままの文字言葉的な表現の脚本のせいなのだと思う。
映像も「安いハンディカムで撮っているんじゃないか?」と思うようなショボい感じが痛々しく、劇中の随所にアラが見えてしまっている。
引きのズーム画像はノイズっぽいの出ちゃってるし、夜や暗い場所でのシーンもデジタルで補正がオートでかかっちゃっているような色味だし...
こういう映像見ちゃうと、黒が綺麗に見えない画質って、何を撮っても安っぽく見える。
小説だけで止めておけば良かったのにね。
辻さんは一体何がしたかったのかな?!