Yoko

マーズ・アタック!のYokoのレビュー・感想・評価

マーズ・アタック!(1996年製作の映画)
1.5
突如現れた火星人に襲われた地球人を群像劇で描いた作品。


噴飯極まる糞映画、ありがとうございます。
あまりにも身も蓋もない平坦な展開に呆れを超えて終始苦笑。

数々の名キャストを迎えるだけあって、大統領やテレビマン、一般市民など様々な立場の生活のバックボーンを短時間で処理していることは良かった。
実のところイントロダクションはそれなりに上手いのだが、本筋のストーリーの魅力を見つけることが全く出来ない。
原題も同じ『マーズ・アタック!』というタイトルからして火星人がなんらかの攻撃を加えることは火を見るよりも明らかなのだが、本当にただそれだけの作品だった。
ユーモアある侵略者としての火星人を描きたかったのだろうか。
それにしてはケタケタ笑い残虐行為を繰り返すのみ。
あまりにも中身のない火星人であるため、未視聴ならば今作のパッケージを見て脳味噌が肥大化している火星人が地球を侵略し、それにあわてふためく地球人の構図を頭で想像すればもうこの作品を楽しめたと言える。
ヘチマでももう少し中身あるぞ!
もう地底人でも太陽人でもどうでもいいです。

苦笑できただけいいのかもしれないが、振り返ってみると今作に二時間弱も奪われたという悔やみの方が大きい。
よくよく考えると、多くの名キャストに加えてそれなりにテンポよく進む映画として『スナッチ』を連想したが(今作ほどでないにせよ、『スナッチ』も苦手の部類に属します)、『マーズ・アタック!』はこういう作風が好きな人には刺さる映画なのかもしれない。
今作の脚本に関わってはいないらしいものの、ティム・バートン作品の中ではワースト1の作品になってしまいました。
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