紅孔雀

マグニフィセント・セブンの紅孔雀のレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
3.0
オリジナルを知らなければそこそこ面白い本格西部劇。でも黒沢の『七人の侍』を知る者には、演出・脚本の甘さが目に付き、評価も下がります。
冒頭の、7人のガンマンを集めるところにも工夫が足りず、悪党達を陥れる罠もあまり効果が見えません。特に戦いの後、“敵は残り何人”と数えながら次の戦術を練るのが原作の醍醐味の一つなのに、本作ではいっぺんに何十人も殺しちゃうので(笑)、そういう細部の面白さもありません。最後に、D.ワシントンが敵と戦う理由が明かされるのですが、なんだか、取ってつけた感がありました。街の人が拠出したお金欲しさに闘う、という方が却って潔かった気がします。
ただ銃撃戦は迫力で、また未亡人役ヘイリー・ベネットが、若い頃のシャーリー・マクレーンにちょっと似ていて好みだったので、それも加えて3点台に滑り込みましたぁ。
紅孔雀

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