紅孔雀さんの映画レビュー・感想・評価

紅孔雀

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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.0

副題コンセクエンスは「報い」の意。前作と区別するためついているが、まぁ、無くてもいいような。
話は相変わらず荒唐無稽、と言うかもはやファンタジーです。ただキアヌのアクションの切れも相変わらずで、あまり
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銭形平次捕物控 八人の花嫁(1958年製作の映画)

2.5

龍神様への8人の花嫁、「いろは」順に死ぬ小町娘、「へ」の字はなんと銭形平次の番‥。これらの魅力的な謎が全然本筋に関係ない、というトンデモ捕物帖です。でも、冒頭の雲をつかむような雰囲気が好き。そして、若>>続きを読む

ジュラシック・サバイブ(2018年製作の映画)

1.1

B級というかC級というか、最初の宇宙船のクラッシュ場面が一番迫力という、恐竜映画でした。何せ、殆どが岩だらけの惑星を彷徨っていて、恐竜やプテラノドンは単なる添え物なんでした。それでも、ジュラシックと名>>続きを読む

メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

3.6

監督がルコントで、それなりに楽しめた。メグレ役はドパルデューだが、さすがにちと太り過ぎ。原作はシリーズ中期の傑作らしく、トーマ&ナルスジャックも褒めてるらしい。娘を亡くしたメグレが被害者の若い女性に強>>続きを読む

ブラックアダム(2022年製作の映画)

3.1

もう特撮でお腹いっぱい。他のレビューワーさんも言われていますが、MCUやDCを見慣れた眼には、派手な割に新鮮さが感じられませんでした。ええっと、これってMCUだっけDCだっけと迷いますが、最後の最後で>>続きを読む

ブラック・サイト 危険区域(2022年製作の映画)

2.0

ミシェル・モナハンが夫と娘をテロで殺される悲劇の女性として登場。彼女、実はCIA職員で、そのテロの犯人と秘密基地で対決することになる、というお話。モナハンが意外とカッコよく、凶悪犯ジェイソン・クラーク>>続きを読む

バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.2

大地震で荒廃した近未来の地球で、マッド・サイエンティストが君臨するマンションに連れ去られ、実験台にされそうになった少女(イ・ジョンウイ。可愛い!)を、マ・ドンソク(いつも以上に強い!)が助け出すお話。>>続きを読む

65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.8

アダム・ドライバーを愛でる映画。
みなさん、評価低いですが、私的には怪獣も手頃な大きさで、次々に苦難は降りかかるし、結構楽しめました。何故6500万年前なのかも疑問だし、所々ご都合主義的展開も目立つの
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#マンホール(2023年製作の映画)

2.0

苦手な激痛映画。
一応、シチュエーション・スリラーなんでしょうな。
ただ細部が雑で(携帯があるんだから、もっとやりようがあるはず)、イライラが募りました。終盤のドンデン返しもあまりハマらず。ただ何故か
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.0

ゲームの実写版っていつも面白くないのは何故なんでしょうか。予定調和なところが鼻白みます。豪華俳優陣のC.パインもM.ロドリゲスもH.グラントも、毎度お馴染みの演技で、退屈でした。せっかく、ご贔屓ソフィ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.7

さすが「バーブバリ」のラージャマウリ監督。前作に勝るとも劣らぬ大アクション映画でした。私の点数は「バーバリ伝説の誕生」が4.6点、「同 王の帰還」が4.7点でしたが、本作はその中間あたりでしょうか(切>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.5

ブラナーの演出に切れがなく、加えて画面も暗く、もったいぶった映画だなぁ、と思いつつ鑑賞。ただ、さすがクリスティ。最晩年の作(『ハロウィーン・パーティ』)で若干の筆の衰えはあるのだろうが、犯罪の動機が秀>>続きを読む

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

4.0

全編、イヤ〜な緊張感が漂うアメリカ南部が舞台のクライム・ムービー。宗教絡みの救いのない話が延々と続き、この後どんだけ嫌な話になるのかなぁ、と残り時間を見るほどでした(殆どホラー映画鑑賞のノリです)。た>>続きを読む

ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.8

ガドット様の肉体は先端AIの知能より強し、というお話。
ガドット綺麗、ロケ先豪華(最後はアイスランド!)、ストーリーの先読めず、というネトフリ・オリジナルの超A級スパイ・アクションです。ただ少し話を盛
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帰らない日曜日(2021年製作の映画)

3.8

主演女優オデッサ・ヤング(撮影時22歳)が、10代、20代、40代を見事に演じ分け、その体当たりの演技も見応えあり。C.ファース、O.コールマンといったアカデミー賞受賞者たちを相手に一歩も引かぬ女優魂>>続きを読む

トロール(2022年製作の映画)

2.1

珍しやノルウェー製怪獣映画。何か巨大なものが迫ってくる、という緊迫感は良かったですが、正体が巨大鼻のトロールと知ると途端に興醒め。北欧伝説の怪獣がもっと気持ち悪かったら良かったのに、と思いました。
P
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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

4.0

公開(2003年)時、韓国映画市場オープニング週動員記録を樹立し、スピルバーグが史上最高額でリメイク権を獲得した、という曰く付き韓国ホラー。さすがに怖かったぁ。
色々な謎が全て腑に落ちる訳では無いので
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.6

ほぼ1時間半の短尺タイムループもの。低予算だが工夫はいっぱい、という意味では『カメラを止めるな』や『ドロステの果てで僕ら』のテイストと言うべきか。
絶賛というほどではないが、退屈なサラリーマン生活は殆
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最高の花婿 ファイナル(2021年製作の映画)

3.9

第1作には僅かに及ばないか。
ただ、新たに登場のドイツの富豪コレクターと片腕の気球操縦士のキャラが最高。特に後者の、タブーに挑戦してアナーキーな哄笑に至るあたり、さすが、おフランスと思いました。
ご参
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.9

自分以外の家族がみんな偽者。
こういう設定、嫌いじゃないし、皆さん、ご指摘のあのシーンなんかもとても怖かったです。心が終始ゾワゾワと騒(ざわ)めく感じも良かった。ウサギも出てきたし肝となる設定も含めて
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タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.9

超絶長回しハードアクション第2弾。時々声を上げるほど面白かったです。ストーリーはあって無きが如し。クリヘムの息子に纏わるトラウマも、まぁ要らないかな、と思いました。それよりクリヘム本人のアルツハイマー>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.6

途中で、本作のテーマ、というか真犯人は、“湿地帯の自然“そのものなのではないか、と思えてきました。主人公の孤独や傷心を癒すのは、なんといっても草木が群生し水鳥達が飛び交う沼地の自然の力によります。ミス>>続きを読む

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.0

ソマリア内戦の現場に直面したヤバさは充分に伝わりましたが、そこから南北朝鮮の大使館員達が仲良く脱出する顛末はあまり興味を引きませんでした(実話らしいけど💦)。韓国流ユーモアが折角の緊張感を緩ませている>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.6

 J.バックリーに惹かれて見たが、共演3人の演技力にも圧倒された。婚約者J.プレモンズの知的な佇まい、父親D.シューリスの奇矯な立ち居振舞い、そしてなんと言っても母親T.コレットの静かなる狂気に眼を奪>>続きを読む

バトルシップ(2012年製作の映画)

4.0

展開が早過ぎて、宇宙通信やら孫氏の兵法(!)やら出てきても、まるでついていけてないのですが、いつのまにか老若のアメリカ魂が侵略宇宙人を撃退する話になってました。それでも後半に胸熱シーンもあり、さすがW>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

途中、苦手な激痛映画になったが、それまでは大傑作の予感。主演のJ.バックリーも、いい女優だなぁ、と感嘆頻りでした。怖がっているように見えて、実は戦い抜くヒロインを演じ切って見事。彼女が出ていたネトフリ>>続きを読む

ビースト(2022年製作の映画)

3.9

実に端正な動物ホラー映画。嫌いじゃないが、ライオンがもっともっと怖かったら、さらに満足だったのですが‥。まぁその節度がこの監督の持ち味なんでしょうねぇ(『3Dエベレスト』の監督。腕は確かです)。

ベトナムの風に吹かれて(2015年製作の映画)

3.0

大森一樹監督の遺作。初の日越合作映画(らしい)。心配したほどの学芸会映画にはなっていなかったが、それでも企画もののわざとらしさは拭えない。ただベトナム好きの評者としては、8年ほど前のハノイの風物に触れ>>続きを読む

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

5.0

見ていくにつれ、どんどん惹き込まれる奇跡の1作。34歳の等身大アメリカ人女性が、子守として同性カップルとその娘に向き合う。そこで描かれるリアルな人生讃歌に痺れ、時に涙しました。
脚本も書いた主役のケリ
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科捜研の女 -劇場版-(2021年製作の映画)

3.6

TVドラマは申し訳ないが一度も観たことがなかったのですが、映画の冒頭に科捜研全員の丁寧な紹介があって、すんなりと物語に入り込めました。親切な方法だと思います。
実は私の中では、アメリカの元祖・科学捜査
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

2.5

美貌のコメディエンヌE.フォンタン、優しそうなJ.アルッティ、ギョロ目のT.ブダリ(彼等にラショーを加えたコメディグループが「La Bande à Fifi」です。前作『シティーコップ』で紹介済み)達>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.1

よくできたSFは壮大な思考実験の様相を呈する。その意味で、死んだ大怪獣の後始末をどうするか、というのは素晴らしい設定だと思ったんですがねぇ。
しかし残念ながら、これはヒドイ。
レビューワーさんたちの酷
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.0

ハリウッド好みのジャパネスクお巫山戯(ふざけ)アクション。ただ、元祖『キル・ビル』の如き切れ味はありません。ブラピ主演、新幹線爆走といったキャッチはあるものの、もうひとつインパクトが無いのは何故なんで>>続きを読む

PSY SUMMER SWAG 2022(2023年製作の映画)

4.7

何故か誰も点数をつけてないが、私的にはほとんど満点のコンサート映画。世界的ヒット曲『江南スタイル』にハマった身としては、他の楽曲も全て面白く、そのパワフルな中年踊り(失礼!)と共に大いに楽しみました。>>続きを読む

クルーガー 絶滅危惧種(2021年製作の映画)

3.1

アホ父親率いる家族のサファリ・サバイバルもの。皆さんの評価ほど酷いとは思えないが(伏線もきちんと回収します!)、密猟者の絡みは不要で、野生動物に対峙する恐怖に話を絞ってもらいたかった。監督は『ローグ』>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.0

節度のあるホラー、だと思う。けっこうグロいが、本当に嫌なシーン(指の切断、赤ちゃんの虐殺など)にまでは至りません。そうは言っても息を停める箇所はいくつもありますけど。新鋭女流監督H.ベルイホルムの才能>>続きを読む

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