紅孔雀さんの映画レビュー・感想・評価

紅孔雀

紅孔雀

ハンドルネーム「紅孔雀」は、東映時代劇全盛時代の作品名。そしてこのペンネームで、書評を「本の雑誌」等に書いてました。
点数は以下の通りです。
1.0~1.9愚作 2.0~2.9駄作 3.0~3.5水準作 3.6~3.9佳作 4.0~4.5良作 4.6~4.9傑作
5.0オール・タイム・ベスト
どうぞよろしく。

映画(348)
ドラマ(0)

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.4

批判はするが、ついつい観ちゃうアメコミ映画。でも今回のDCEUオールキャスト作品は、よく寝落ちしてしまいましたァ。
前半のビル・ガデットのアクションのあたりは、おう、今回はイケるぞ、と思ったのですが、
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.5

007リブート作としては水準作かなぁ。
メキシコ、ロンドン、ローマ、東京、オーストリア、モロッコと舞台は目眩しく変わり、アクションもよく工夫されていると思うのですが、いまひとつ乗れません。どうも前作で
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西遊記2~妖怪の逆襲~(2017年製作の映画)

3.1

ついつい観ちゃうチャウ・シンチー(今回は制作・脚本担当。監督はツイ・ハーク)。このドギツさ、際物ぶりはクセになります。メーキャップを取ると男優は皆イケメン。特に三蔵法師は美形でありマス。また悟空が目黒>>続きを読む

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー(2018年製作の映画)

4.0

途中までは知らない歌もあって、あまり乗り切れず。やはりストリープは偉大だったなぁ(映画上は1年前に他界してるので登場しない?)、などと観ていたのですが、3人の父親が再登場するあたりから「おおっ」と乗っ>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.0

結局、この3部作(本編はその第2作目)は、アンドロイド・ファスベンダーの為の映画のような気がします。後は、完璧な生物=エイリアンへの礼賛に、勇敢な女クルー(S.ウィーバーから本編のK.ウォーターストン>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.9

私にとって、殆ど理想に近いホラー映画。歴代ホラー映画興収No1なのも納得! なのにFilmaのレビュワーの皆さんの評価が思った程高くないのが意外でした。
恐怖は皆が力を合わせれば克服できる、という単純
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

観る前に情報を入れ過ぎたせいか、もうひとつ評価が高くなりません。採点に困ったので、今まで「Filma」で私が付けた類似作品の配点を振り返ってみました。元祖A.ロメロ「ゾンビ」4.0、国際標準のゾンビ邦>>続きを読む

海辺の生と死(2017年製作の映画)

3.6

島尾敏雄・ミホ夫妻の、メルヘンの如き純愛譚。
ミホ『海辺の生と死』、敏雄『島の果て』『出発は遂に訪れず』等の作品を基に描かれた、ある意味、実録ドラマです。
現実では、この後2人は結婚し幸せな蜜月期間を
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ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)

4.0

記憶喪失なのに身体が覚えていて、めっちゃ強いんだけど、いったいどうなってるの?
この、なんとも掴みどころのない設定が、本シリーズ、そしてラドラム原作『暗殺者』の最大の魅力と思っていました。それで自ら
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.5


人を平然と惨殺し、概念を奪い、最後に人類を全滅させんとする宇宙人を、夫として、また散歩する侵略者として共に暮らしてなんとも思わない。このめちゃくちゃ非日常な設定をあくまで日常的に描く、というフシギS
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.0

アクション映画で目が離せないはずなのに、不覚にも何度か寝落ち。傷だらけで頑張ったキアヌ様、ごめんなさい。筋はもともと期待してないのですが、肝心のアクションも同工異曲で工夫がないのが残念でした。肉弾戦で>>続きを読む

美女と野獣(2014年製作の映画)

4.0

まさにフランス版「美女と野獣」。本国では「背景はマックスフィールド・パリッシュ」と言われているそうな。文芸的香り横溢のビジュアルに圧倒されます。ただ理屈好きのフランス映画にしては、ベルと野獣がなぜ惹か>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

ハリソン・フォードが出てくるまでは、SF映画史を塗り替える傑作!と思ってたんですがねぇ。なんだか急に流れが滞り、理屈っぽくなっちゃうんですよね(ハリソン・ファンの方、ごめんなさい。彼のせい、と言うより>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.9

まさにアネット・ベニングを観る映画。かつて、プレイボーイで鳴らしたウォーレン・ベイテイに引導を渡しただけのことはあります。もう実に、ハードボイルドな母親でしたァ(その証拠に、後半でアネットに「私も来世>>続きを読む

ディストピア パンドラの少女(2016年製作の映画)

3.6

本作、観ようと思った理由は原作SFの評価が高く(A.C.クラーク賞候補等)、創元のソフトカバーでひっそり出た割には我が国でも評判になったため(でも未読デス😅)。世評では「カズオ・イシグロ meets >>続きを読む

ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(2016年製作の映画)

3.0

途中までのクスぐりにぜんぜん笑えず、車が160キロで暴走し始めてからも、これまたちっとも笑えませんでした(笑)。でもつまらない、かと言えば、結構、かの『スピード』並にヒヤヒヤさせてくれて、よくできたカ>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.9

この監督の初期作品『ホットファズ 〜俺たちスーパーポリスメン!〜』は、ブラックユーモアの極致ながら堂々たる本格ミステリで、4.5点をつけたい逸品でした。
そして世評高い本作。ミュージカルとアクションを
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関ヶ原(2017年製作の映画)

3.6

原作は、まだ“緩(ユル)んでない”頃の司馬遼の歴史群像劇(司馬遼ファンの方、ゴメンなさい。でも『竜馬がゆく』『豊臣家の人びと』『歳月』等で我国歴史小説の未踏分野を切り拓いた才能が、晩年『翔ぶが如く』『>>続きを読む

キング・アーサー(2016年製作の映画)

3.0

ワーナー・ブラザースに1億5千万ドルの赤字を出させた大コケ作。と言っても、聖剣を引き抜くあたりまでは、ガイリチ節全開で快調。また、巨象、大蛇、鷲などの妖獣たちもそれなりの迫力で、悪王ジュード・ロウを操>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.9

SFとは思考実験である、というベタな定義があるんですが、その意味では、終盤の危機が起きずそのまま憎み合っていたら2人はどうなったのか、という方が、よほど過激な思考実験だ、と思いました(まぁそうすると、>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

4.0

最近気になる20代若手女優は、本作主演のE.ワトソンと、あと「トワイライト・サーガ」で有名なK.スチュワートです。私的には唇の薄さ(!)が何故か魅力的で、共に1990年生まれなのも偶然とはいえ、因縁を>>続きを読む

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

4.0

Wバーグ実録3部作の記念すべき第1作。既にして本シリーズのスキーム(史実に基づく細密描写、Aクラスの俳優陣、エンドロールでの実写提示)が確立しているのに驚く。俳優陣ではE.バナ(←『トロイ』での悲劇の>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.9

ガル・ガドットで0.5点増し。
第2次対戦中のロンドンに乗り込むまでは、絶好調なんですがねぇ。でもそれからはお決まりのアクションシーンで、ヴィランも平凡。ガドット、パインの主役2人の魅力だけでは、2時
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ベイウォッチ(2017年製作の映画)

3.6

ひたすら、男女の肉体美を崇(あが)めるおバカ映画。でも、それでいいんです!
ダダリオ嬢は『カリフォルニア・ダウン』でもロックと共演だったなぁ、とか、ローバッハ嬢はディカプリオの元カノかぁ、などと他愛な
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バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

3.8

Wバーグ(=監督P.バーグ+主役M.ウォルバーグ)実録物の2作目。先行する『バックドラフト』のスケールを遥かに凌ぐ火災ディザスター・ムービーだが、めったやたらにパニックを派手にしないのは、実話故の節度>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

4.0

P.バーグ&M.ウォルバーグのゴールデンコンビが放つ実録シリーズ第3弾。なおこのコンビ、一部ではWバーグと呼ばれているそうな(映画パンフより)。
正直、爆発が起こるまでの冒頭部分はちと退屈。しかし、事
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聖の青春(2016年製作の映画)

4.0

最近、藤井聡太君の将棋に(将棋など全然強くないのに)ハマってる身としては、「東の天才・羽生、西の怪童・村山」と並び称された村山聖の短い生涯を描いた本作を、興味深く鑑賞しました。
20キロ増量した松ケン
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人魚姫(2016年製作の映画)

2.9

これ、アジア映画歴代興行収入1位ってのはホントですかねぇ。
確かに、悪役ルオランの美貌とタコ兄の異様さは一見の価値がありますが、それ以外は周星馳監督の美意識、ユーモアセンスに着いていけません。
前作『
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無限の住人(2017年製作の映画)

4.0

あまり三池監督作品は観ていないのですが、その中では一番好きです。世評高い『13人の刺客』もその残酷テイストが合わなかったのですが、本作はハマりました。
やはり、配役の勝利でしょうか。何をやってもキムタ
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ダイバージェント FINAL(2016年製作の映画)

2.9

配給元ライオンズゲートの株価を3%下げた、という問題(?)作。私の評価も全3作中最低となりました(1作目3.0、2作目3.7、そして本作2.9)。
“差別はいけない”という当たり前の主張に、こんなに時
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サラリーマン清水港(1962年製作の映画)

4.9

今回は我儘なレビュー。1962年公開というから50年以上前の喜劇映画を取り上げます。チョー懐古的ですいません。
森繁久弥が社長を演じ、加東大介、三木のり平、小林桂樹、フランキー堺等が脇を固める「社長シ
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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

3.5

如何にして若き天才映画人グザヴィエ・ドランが生まれたか、を追うドキュメンタリー。
親戚に映画評論家(オディール・トレンブ)がいたこと、ゲイであること、友達に恵まれたことなど、様々な角度からドラン天才の
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

5.0

天才を見た。文句なしの「満点」以上。
ドランの登場で、古来、フランスは若き天才を生んでるなぁ、との感慨が浮かぶ。ラディゲ、ランボー等に連なる、神の愛(め)でし才能がここにはある(厳密にはドランはカナダ
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.0

鬼才パク・チャヌク監督、実はちょっと苦手で、映像美、エロス、さらにその変態性(!)も含め独特の才能の持ち主と思うんですが、もうひとつその世界に入り込めません。それで、信頼するレビューワーさん達が殆ど高>>続きを読む

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

4.0

言わば“事件の起きる現場”ではなく、後方部隊を中心に描きながらもこの緊張感。2時間、画面に釘付けでしたァ。
英国映画脚本賞(脚本家は、寡聞にして知らなかったガイ・ヒバートという人。リーアム・ニーソン主
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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

3.0

これって、イタリアのアカデミー賞を7部門受賞したんですよね。イタリア映画といえば、フェリーニを筆頭にヴィスコンティ、デ・シーカ等の名匠が揃い、かつての洋画界を席巻してた訳で、そのイタリアでこれだけ賞を>>続きを読む

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