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ベイビー・ドライバーのringringのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
1.7
カーアクション映画だったりは滅多に観ないので、なんとも言えないが、途中で観るの辞めちゃいました(白状)。

全然感情移入出来なかった。

主人公にフィーチャーしているのに、特にカメラワーク等で状況の深刻さがよく分からない(主人公の主観を僕らに伝えてくれない)。それに無表情っていう設定がそれにさらに悪い意味で拍車かけてた。無表情なら無表情の奥にある葛藤を抉り出さないといけない。それがアクションや音楽によって隙間が無くなってて、どういう目で主人公を観ればいいのか分からなくて、彼のバッググラウンド(事故、母の死)や特性もいまいちどう捉えればいいとか分からない。基準がないまま時間が過ぎていった。

ストーリー展開も、主人公がどうしようもない理由で悪の道に入り、そこからはやく抜け出したいのに完全に生活が包囲されちゃって葛藤しながらシゴトをする!っていうテンプレ。そこに異性愛とのジレンマが引っ付くのもまあ鉄板な感じ。

星野源が指摘してたカーアクションとBGMのリンクのさせ方はたしかに見事だったので、4分くらいのミュージック・プロモーションビデオだったら凄く好きだったかも。出力の仕方を間違えちゃった感じ。



体感としてはマリオの映画(僕は1.0をつけてる)より飽きが早かったんだけど、1.7なのは、まあ葛藤してそうだし興行より映画を作る気はあって、筋(主人公の葛藤の方向、特性とそれへの取り巻き(恋人、里親、ボス等))は通ってるな〜と思ったから。マリオは伏線回収ゲームに固執しすぎて内面を覗く機会が少なかったのと、客に媚びたクリエイターたちを見て、自分への戒め込みで1.0つけてます。マリオシリーズがスーパーコンテンツじゃなかったらこの作品と同じくらいの点数です。
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