青いビニール袋

バービーの青いビニール袋のネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

72本目

全てが完璧のバービーランドで暮らすバービー
ある時自分の体の異変に気がついたバービーは、
原因を探るために人間の世界へと歩み出す

日本でもお馴染みのバービー人形を題材とした映画
監督・脚本はグレタ・ガーウィグで、共同脚本にノア・バームバック
冒頭からいかに2001年宇宙の旅のパロディで始まり、
バービーについての紹介が始まる流れは、
いかにバービーの登場が革命的だったかを知るのに十分だし、
今年1番のOPシークエンスだったと思う
全体的に滑り知らずでとても楽しい上に、
きちんと現代的な批評も織り交ぜて語っているので、
本当に上手くできた演出と脚本だと思う

意外だったのはケンの扱いで、バービーランドではwith扱いだったが、
人間世界に感化されて道を外していく
この「感化」されると言うところが重要で、
ケンにとっても、そしてバービーにとっても、
自分自身を強く持つべきだという点に最終的に行き着いており、
ちゃんとさまざまな目配せができているのも素晴らしい
あと対決の方法が最終的にライアン・ゴズリングvsシム・リウのダンスバトルというのも、
ねぶた祭りのアレを見た後だと、まさに進んでいるよなあとも
出てくるマテル社も偉い人たちがウィル・ファレルと男たちなこともかってか、
今のTwitter(絶対言いたくない)みたいな感じなんだけど、
この点が上手くミスリードしているのもすごく良かった

バービー人形に子供たちの未来を託しているラストのモンタージュは
この作品を作った目的を明確にしていて大好き
本国でも大ヒットしたことも超納得の一作でした。

ただ本国の宣伝スタッフは本当に反省してください