HinakoTadaki

バービーのHinakoTadakiのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.9
待ち侘びてたやつ!!すごいおもしろかった〜〜!
ひとつ言いたいのが、この映画、全然、女子のためだけのキラキラ映画じゃない!!
バービー人形の世界は「Barbieは何にでもなれる」がテーマで、医師のBarbie、大統領のBarbie、学者のBarbieなど、いろんなタイプがいる。実際の女性社会も役職があるほうが評価されやすくて、かっこいい女性を誰もが羨みがちだけど、普通でいいんだよって、なんでもない自分を堂々と認めよう!って持っていき方なのが素晴らしい!
バービーが「私はtypical Barbieよ」と堂々としてるところから「私にはなにもない、私って誰?」と悩み出す。バービーとセットにされがちなケンも最後までバービーには「私は恋はしないわ」と言われたり、決して女性のための映画ではなく、自我に悩む現代人に向けた作品。

一方で、バービーランドは女尊男卑の世界。この設定がおもしろかった!現実社会をこんなふうに逆転させて発想することってなかったもんな。バービーにとって女性社会は当たり前だったけど、バービーは最終的に自分が男性を下に見ていたことや、イベントを女性限定にすることなどをすべきでなかったと反省する。バービーランドを取り戻すのはちょっとやりすぎだったと思うけど…(笑)時代が進むにつれて「あ〜2020年代にこんな作品あったんだ。相当女性進出が遅れてたんだね〜」ってなるといいなと思う。

ストーリーが始まるまでのバービーランドの説明部分が女心をくすぐりまくる設定&世界…
なにこの世界かわいすぎる〜〜〜!!!ってひとりでにやにや。楽しい時間だったなあ〜🙏