ChikaKoda

バービーのChikaKodaのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
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◾️一見、女子による女子のためのフェミニズムな映画かと思いきや、バービーと同じか、むしろそれ以上にケンのお話でもあって、バービーランドにおけるそれは、翻って現実世界における女性の話(美しくあることだけが役割・男性からの視線があって初めて存在意義が与えられる等)でもあって、、、バービーが「どんな自分も美しいと認めること」、ケンが「何者でもなくただケン自身であること」に価値を見出していく映画でした。

◾️「女は皆良い母親であれ」→バービーの登場→「良い母親」からの脱却・「女は何にでもなれる」→「何にでもなれる=何者かにならなければならない」これさえも抑圧

という一連の問題提起と解放まで。さらには冒頭に否定されたはずの母性さえも、一周回って包括して肯定しきっていて、ここが今までのガールズパワー!な女性エンパワーメント系映画から、一段階進んだ点なのかもしれない。