特定のメッセージを伝えるために一本道を歩いている感じが脚本にない。よく練られた、物語の本筋には関係のない遊び心が沢山詰まって、たくさん寄り道をしている。だからか、内容全部がスッキリ頭に入ってきた感じはしない。カオスだったというか...(悪い意味ではない)。
「いやそうはならんやろw」ってツッコミ所が多いんだけど、それは意図されたものであり、クレイジーさが密に構築され作られていることを感じた。「そうはならんやろw」ってなるけど、そういうギャグとして受け入れられるレベルは満たしているみたいな...バランス調整が難しそうなことをやっていたなと思った。意図してやるのは難しそう。すごいよく練られてる狂気だなと思った。
バービーってあんないっぱいあるんだ。知らなかった。てかこれ途中から&ケンの方がが主役になっているような。
オチあれなんだなって思った。みんなで「バービーと人間の違いはなんだ！？」って会議をしてあれが出てきたんだと思うとちょっと笑える。
切り込むには勇気がいるテーマだったろうなと思う、まあ着地点は新しい視点というわけではなく、今の世間一般に受け入れられやすい視点って感じ。
自分は自分、って思ってもいいし、バービーの彼氏ポジのままでいたいって思ってもいい。
完全にバービーランドに元通りにして思想を再統一化するんじゃなくて、変わっていくのが大事なんだって言ってたような。
人物の心理描写が深いわけではない。共感はしなかったし、「めっちゃ面白かった！」という感じでもなかった、ただ「chaoticですごいものを見た」という印象が強い。
