このレビューはネタバレを含みます
皮肉の世界感に皮肉なストーリーをブツけて、皮肉な結末に持って行く。
結論、マジでふざけた作品。
具体的には、
理想の世界＝女性優位世界から
現実の世界＝男性優位世界になり
最後に男女じゃなくて自立と展開するのは普通なんだけど
それをバービーがやってるのが狂ってる。
特に最後の方、男達が
「俺たちはバービーの付属でなく、ケンだ」
と連呼するが、客観的に見ると
自分の商品名を言ってる。
自立がそのまま、商品である自分を受け入れる様に見える。
バービーの正解が、リアルの正解でないし
リアルの正解が、バービーの正解にもならない。
誇張した間違いをただ見せつけてくる。
なんとレベルの高いコメディか！
これは個人的な考えだが、この映画に答えは用意されてない。
これは間違いだよね、でもこれは違うよねと間違いを提示して答えが欲しくなったこちらに対して、バービーが人間になる。
良いように言うと
「人間に正解なんてない」とも思えるが
個人的には答えを欲する視聴者を想像して、制作者が笑いながら作った作品だと思った。
全くもって笑える。
