バービーの鶏雑炊のネタバレレビュー・内容・結末

すごいものを観せられたという感じ。バービー達の世界であるバービーランドでは、バービー達が中心でありその周辺のケン、アラン、ミッチはおまけ扱い。現実における、男性中心主義、女性差別の反転となっている。途中バービーが人間世界にやってきて、セクハラや女性差別をもろに受けるシーンのなんともいえない居心地の悪さ、醜悪なものを見せられてる感が半端ない。その後、人間世界で男性中心主義を学んだケンがバービーランドにそれを持ち込むが、最終的にはマンスプ癖を利用されその試みは挫かれる。バービーランドはバービー中心主義へと戻る。引き続きケンは脇役だが、少なくともまずは下級裁判所判事くらいの役は与えられそう。最終的にバービーランドが平等な権利と機会が与えられる世界にならない点を疑問にも思ったが、人間世界における女性や他マイノリティの立場はもっと悪いのかもしれないとも感じ、この居心地の悪いエンドこそ狙ったものなのかなぁとも思った。最後バービーが人間になる展開はなくてもいいのでは感もあった。