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バービーの14のネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

フェミ入門映画って聞いていたけど、女性社会のバービーランドと男性社会の現実のギャップをうまく利用してフェアな内容になってたと思う。「バービーが女性の多様化に一役買った」と褒めちぎる冒頭から、徐々に「バービーがこうでなければならない絶対的な女性像を作り上げており、むしろ女性が自信を持つ上での足枷となっている」という批判につながっていく。玩具会社の社長は女の子には夢を見せたいと宣っていたが前述の通り女性にはこうであってほしいという無意識的な男性の下心のようなものも感じ取れた。ただここまでの批判がありつつ、人形の生みの親は女性であることが示される。男性社会に擦り寄ったものかと言われたらそうではない。人形は辛い現実からの逃避行だという。最後はみんな変な偶像に惑わされず自分に合う生き方を模索しよう!っていうエンド。「自己認識の欠如が争いを生む」ってセリフの通り、自分は自分であって男性らしさとか女性らしさに囚われてると分断を生むだけなんだよって教えてくれた。結局自分で考えて自分とは何なのか探究することが生きることなんだよ。はい、君たちはどう生きるか。
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