カツヤ

バービーのカツヤのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

キャー!ついに観ました!
日比谷のTOHO、「capitalism……」を感じながらエスカレーターを登り、Katsuya not in the place to be状態に。

家父長制の馬鹿馬鹿しさを指摘しつつ、最後は「何にもなれない自分」を肯定してくれる、ピンクでキャンプな映画だった!大好きなポップミュージックの数々を劇場で聴けたのもよかった。あとMatchbox Twentyネタかなりウケた(許可したバンド側えらい)。
フェミニズム映画ではありつつも、自己受容の話がメインなのかなという話を友人としていた。なんかフェミ映画だと揶揄されてたみたいだけど、正直かなり男性に歩み寄った内容じゃない?これくらいでたじろぐ奴ら、何?
ミラーリング→patriarchyを発見し水を得た魚のようになるKenの流れ、皮肉たっぷりだけど、男性側の傷つきにもしっかり寄り添っていたと思う。フェミニズムの敵は男性ではなく家父長制であるというか、ミサンドリーに陥ることを徹底的に避けているような。女性の目線がないと自己を掴みきれない男性の脆弱性。
個人的にはアランというクィアなキャラクターの立ち位置があまり読めないまま終わったんだけど、GAY TIMESの記事で「クィア男性もフェミニストたちと共闘しない限り、家父長制という問題の一部でしかない」みたいなこと書いてあって納得したしそのまま自戒せねば…という気持ち。確かに家父長制(映画内では"男社会")のなかで居心地の悪さを感じながらも、黙っているだけでは男性としての既得権益をただ享受するのみになってしまう。

↑ほぼ、メモです
カツヤ

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