米国ワーナーの広報がやらかしたせいで、ここ日本においては最＆高などと言うものなら即座に村八分にされそうな本作。こういう前日譚があったから1ミリも期待せずに観に行ったのですが（謎にプレミアムシートで笑）、個人的にはめちゃくちゃ好みで、最＆高でした。気に入らない奴は私を撃て。私の屍を超えていけ。
マーゴットロビーはかわいいし、どこもかしこもピンクだらけだし、音楽もどこかレトロでいい感じだし、そんでもって女性のがんばりと苦労に寄り添うグレタ・ガーウィグらしさは失われておらず（それどころかだいぶだだ漏れになっていて、説明過剰でちょっぴりおかしな、こっけいなところも無きにしも非ず。でもそれすらいとおしい）、それらがバービーのガワでチャカチャカとミュージカルやっている、なんとも不思議な、ナイスな映画でした。私は好き。バービー1ミリも興味なかったのに、ほしくなっちゃったもん。
そうか！！これはマテル社による巧妙なマーケティングなのだ！！女性を貶める存在にすらなりつつあったバービーを、今風に女性をエンパワメントするアイコンに生まれ変わらせるためのリブランディングなのだ！！！
そう気づいた時にはすでに、私の手の中にはバービーのキーホルダー2個とパンフレットがしっかり収まっていたのであった……。
