バービーランドで毎日夢のような生活を送っていたバービーだったが、ある日、死について考えたり、いきなりベタ足になったり、異変が続く。原因は持ち主にあると考えたバービーは、リアルワールドに出かけて行くが…というお話。
マーゴット・ロビー主演のカラフルなコメディだろうと思っていたが、さにあらず、ジェンダー問題をテーマにした男女の望ましいあり方を描く社会派映画になっているのだった。同じ人形を扱ったGIジョーが完全なバカ映画になっていたのとは対照的である。こんな材料で観客に社会問題を問いかける作品を作ってしまうグレタ・カーヴィグ、やはり、ただ者ではない。