何じゃこれ。テーマの扱い方、ストーリーが醜悪過ぎる。
これが今のハリウッドが行き着いた先なんだろうと思いつつ、もっと考えさせるやり方があったろう。
ただただ頭空っぽで軽薄なバービーランド、バービーとケン。
バービーランドを取り戻すやり方も頭が悪すぎる。まず男を貶め、フェミニスト映画なふりして、結局は女性をも貶める目的なんじゃないかと思わせる。
最後に綺麗風にまとめようとしてたけど、時すでに遅しという感じ。冒頭で赤ん坊人形を破壊する描写で感じた悪い予感が的中した。なにかを貶めてやろうという良からぬオーラをまとっている。
ただ、小物まで神経が行き届いた衣装、美術デザイン、ライティングなどの撮影がとにかく素晴らしい。まさに神は細部に宿る。これだけが加点要素。
製作に入っているマーゴットロビーはともかく、ライアンゴスリングをこのくだらない映画に付き合わせたのもどうかと思う。無駄遣い。