ふわ

バービーのふわのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

・聞いていた通りところどころ危うい

https://www.cinra.net/article/202308-barbie_gtmnm
・この方がコラムに、書いてた通り、大統領なのに華美な格好は似つかわしくないとか、ビール運びはあなたがやるべきじゃない、とか逆の偏見を強化してるようにも見えたシーンがある


・でも有害な男性らしさについては映画としてはフェミニズムと比較して、かなり解像度高く描かれてる気がする

・入門にはいいかもね

・おもちゃの世界観がかわいい


・歌 ダンス カラフルな世界観

・お母さん世代と娘世代のギャップがわかりやすい

メモ
https://www.cinra.net/article/202308-barbie_gtmnm
作中では、家父長制が導入されたバービーランドで、本来物理学者であったバービーがビールをサーブしているところを目の当たりにし、主人公がショックを受けるシーンがある。なぜ「そんなこと」をしているのか、と。ビールをサーブするバービーは言う。お飾りって楽しい、何も考えなくていい、脳が永遠に休暇中みたい、と。
そしてそんな主人公に対してグロリアが言うのだ。家父長制に洗脳されたバービーたちは、たとえば16世紀に天然痘にやられた先住民と同じなのだと。要するに免疫がないのだと、そう言うのである。
ここには複数の問題がある——第一に、ビールをサーブしている女性を「お飾り」で何も考えていないかのように表象していること。これは典型的な職業差別であり、特定の女性をふたたび「お飾り=人形」に貶める意味で女性嫌悪的である。

第二に、先住民の被った被害をジョークにしていること。アメリカ先住民の人口は、コロンブスのアメリカ大陸発見以来、実に200年も経たないうちに約95%も減少したという。白人の蛮行がなければ起こらなかった悲劇である。どうしてジョークになるだろう?
第三に、そのセリフを白人である主人公ではなく有色の女性であるグロリアに言わせていること。白人によって引き起こされた悲劇に関するジョークを、有色の女性に語らせることは幾重にもグロテスクである。
このシーンに典型的に現れているのは、映画『バービー』における女性という集団内部の差異への無頓着さであり、性差別以外の差別に対する鈍感さである。





https://hanako.tokyo/culture/391688/#heading-1
バービーのメッセージ、「女の子は何にでもなれる」というエンパワメントは今では色あせてみえるが、まだ女の子がどのような職業にでもなれるという希望さえ持てなかったころには、間違ったものではなかったと思う。実際に、そんなメッセージから希望を持ち、励んだグロリアのような世代もいただろう。しかし、大人になって、それは誰もがなしえることのできるわけではない夢であるということを知っただけなのだ。
その代りに見えてきたのは、グロリアの言うように、頑張って女性が地位のある立場に行くことも、母親になることも、またその両方を選ぶことも、両方を選ばないこともできる世の中になったほうがいいうこと
ふわ

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